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ドール写真撮影講座 レタッチ編


はじめに

 レタッチ講座といっても、ぜんぜんたいしたことはやりません(笑)。もっと本格的なレタッチをご希望の方は、詳しいサイトが他にいくらでもあるでしょうから。ただ、本格的なレタッチというと、アルファチャンネルがどうの、パスツールがどうのと全然訳が分かりません(単に私の勉強不足ですが(^^!)。そこで、「せっかく自慢の娘を撮ったけどもう少し見栄えを良くしたい」という方のために私なりの、簡単だけど雰囲気の出るレタッチを紹介したいと思います。

使用ソフト

 アドビ フォトショップエレメンツ2.0
 フルセットのフォトショップなんてとても手が出ません。そこで、よくパソコンにプリインストールされていたり、スキャナやデジカメにバンドルされているくらいの低価格ソフトを使ってみたいと思います。以下の記事はこのソフトを使うことを前提に記述していますが、同価格帯のソフト(実売で1万円前後)なら同じことができると思います。

1.元になる画像

 写真1が元になる画像です(今回のモデルは真維)。オリジナルの画像サイズは2048×1536です。皆さんお使いのデジタルカメラの画像サイズによって調整してください。
 デジカメで撮影した画像のカラーバランスを多少赤寄りに修正し、気持ち彩度を上げておきました。

(写真1)


2.レイヤーの作成

 この元画像をベースにして、

   [レイヤー]-[レイヤーを複製]

 として同じレイヤーを作成します。このレイヤーをここでは「コピー1」と名付けておきます。
 この「コピー1」をレイヤーパレットで選択した上で、その不透明度を65パーセントに設定します。 このようにして出来上がった画像が写真2です。この写真では違いが分かるように、元画像を非表示にしています。

(写真2)


3.画像をぼかす

 このレイヤーに貼り付けた画像に、

   [フィルタ]-[ぼかし]-[ぼかし(ガウス)]

 を選択してぼかしをかけます。ぼかしをかける量は半径6.5pixelを選択しました。この量は皆さんのお好みにより調節してください。
 こうして出来上がった画像が写真3です。写真2と同様に元画像を非表示にしています。

(写真3)


4.レイヤーの結合

 こうしてできたレイヤーと元画像のレイヤーを、

   [レイヤー]-[表示レイヤーを結合]

 により結合し、合成してできたのが写真4です。
 この技法を使うと、ちゃんと芯はあるにもかかわらず、ふわぁっと綺麗にぼけたソフトフォーカスのようになるんです。レタッチソフトで単にぼかしをかけただけよりも綺麗な雰囲気になります。特に肌の質感がすごく軟らかくなります。銀塩カメラで多重露光によりソフトフォーカスにするテクニックをレタッチソフトで応用したものです。ソフトフォーカスレンズやフィルターを使わずにできる上にぼかす量などを好みに調整できるのでお勧めです。

(写真4)


5.仕上げ

 このままでもいいのですが、最後にちょっと一工夫。まず、

   [選択範囲]-[すべてを選択]

 によって、画像全体を選択します。つぎに、

   [選択範囲]-[選択範囲を変更]-[境界線]

 で、画像を縁を残すように選択範囲を狭めます。今回は200pixelほどの量をとってみました。そして、

   [選択範囲]-[選択範囲を反転]

 とすることによって、画像の周辺部分だけを選択します。こうしておいてから、

   [選択範囲]-[選択範囲を変更]-[滑らかに]

 として、選択範囲にグラデーションをかけます。今回は20pixelほどの量をとりました。最後に、

   [編集]-[カット]

 とすることにより画像の周辺だけを縁取るように白のグラデーションをかけることができます(写真5)。
 こうするとトップ画像や壁紙なんかに最適な軟らかく綺麗な雰囲気に仕上がります。
 こちらにもっと効果がよく分かる大きな画像をおいておきました。
 サイズが大きいですので、ナローバンドの方はご注意ください。

(写真5)


 ざっと、こんな感じです。トップ写真や壁紙もこうして作成しました。レタッチを本格的にやっていらっしゃる方にしてみればごく初歩的なものかもしれませんが、簡単・お気軽がコンセプトですのでどうかスルーしてください(^^!


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