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オビツボディーの手首の改修

 オビツボディーはよくできた素体なのですが、多少は気になる部分もあります。個人的にもっとも気になるのが手首の関節部分なんです。可動を重視した結果、手首の関節部分の見た目が、いかにもドールの関節っぽくなってしまっています。この部分が球状になっているのが気になるので、目立たなくするために腕側に関節部分を少し埋め込むように改修してみました。
(以前、日記の方で多少ふれたものですが、改めて写真入りで解説します。)


手首関節の腕側を切削

 行う作業としては、ボディーから腕のパーツを取り外して、手首パーツの受けになる部分をすり鉢状に削るだけです。下の写真は改修前と改修後とを対比したものをアングルを変えて撮影したものです。それぞれの写真の右側が改修前、左側が改修後です。このように削ると、手のパーツの球状をした関節部分が腕側に多少隠れるようになって、手首関節が自然に見えるようになります。
 方法としては、リューターに円錐状のビットを取り付けて、穴の角を落とすように削っていくだけです。球状のパーツを埋め込むようにするのだから球状のビットを使う方がいいようにも思われますが、試してみたところ、なかなか削れませんでした。円錐状のビットの方が作業効率よかったですね。
 ヤスリなどを使ってもこの加工はできないことはないと思いますが、あまりお勧めしません。素材に用いられているABS樹脂って結構硬いので加工が難しいし、仕上がりも綺麗になりませんしね。できるだけリューターとビットで加工することをお勧めします。



パーツ装着後の対比

 手首パーツを装着した後の対比写真が下の写真です。右側が改修前、左側が改修後です。
 まあ、あんまり変わらないといえば変わらないのですが(^_^;) それでも多少は自然に見えるかと思うんですけど。
 同じように足首の関節も気になるのですが、足首の方は靴下等を履かせることが多いのでそれほど気にはなりません(裸足やサンダルを好む方はこちらも同様に加工した方がいいかもしれませんね)が、手首はどうしても露出する場合が多いですから気になっていたんですね。



 ざっとこんな感じです。最近、模型雑誌でドール以外にアクションフィギュアがよく紹介されていますが、オビツボディーを使用しているものって多いですよね。そんな写真見ていていつも思ってたんですよ。ヘッドや制服は良くできているんだけど、手首が不自然で損しているなぁ…って。
 ドールに限らずアクションフィギュアでもオビツ製の素体を使用しているものはこの改造ができますが、もし改造なさる場合は自己責任でお願いしますね。限定品が台無しになったなんて文句言わないでくださいよ(^◇^;)




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