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オビツボディーSBタイプにドルフィープラスヘッドの装着

 ボークス社のドルフィープラスのヘッドは気軽にドールアイのヘッドを楽しむことができるので魅力的なのですが、専用ボディーの可動性が今ひとつです。そこで、ドルフィープラスのヘッドを可動性で勝るオビツ社のボディーに取り付けることができるように首ジョイントを改造してみることにしました。
 この工作の過程は、一部を除いて、オビツボディーへのボークスヘッドの取り付けとほとんど同様の工程となっておりますので、不明な点はこちらを参照してください。


1.首ジョイントの分解

 オビツボディーSBタイプの標準状態(写真左)から、パッケージ裏面の説明に従って首ジョイント部分を分解します(写真右)。



2.首ジョイントパーツの製作

 今回使用する材料はこちらです。タミヤ社製のプラ棒で5ミリ径のもの、及びWAVE社のP−キャップPC−05です。P−キャップは一般的にはポリキャップ、ポリジョイントなどと言われているもので、WAVE社以外からも似たようなものが発売されています(今回これを使ったのは、たまたま手元にあったからです(^_^;))。どこのものを使用してもかまいませんが、内径が5ミリであるものを用意してください。



 まず、5ミリ径のプラ棒を切断します。今回は長さを15ミリにしましたが、完成後の状態からしてもう少し短くてもよかったでしょう。12ミリぐらいでもよかったかもしれません。
 なお、切断にはリューターに丸鋸ビットをつけて行いましたが、カッター鋸などを使用するのが一般的かと思われます。
 また、一方の端をリューターで削って右の写真のように角を落としておきました。このようにしておく方が後述のポリキャップをはめる工程が楽になると思われましたので。角を落とすのは絶対に必要な工程ではありませんが、最低限、切断時のバリだけは落としておくことをお勧めします。



 このように処理したプラ棒の角を落としていない方の中心にピンバイスを使って直径1.2ミリの穴を開けます。そして、開けた穴にボディーに予備で付属していた金具をねじ込みます。金具の方をペンチ等で押さえて、プラ棒の方をねじ込んでいくと上手くいきます。



3.取り付け

 このようにして出来上がった首ジョイントパーツを、分解したときとは逆の手順でボディーに取り付けます。



 次にポリキャップの加工ですが、今回は固定力を重視して、左の写真のような厚みのあるものを使いました。このパーツには左右に棒状の突起がでていますが、不要なのでアートナイフなどを使って切断します。もっとも、パーツの取り外しの際に突起が多少残っている方が便利かなと思い、完全には切断せず、右の写真のように多少残しておきました。完全に切断してしまっても構わないと思います。



 先ほど製作した首ジョイントにドルフィープラスのヘッドをセットして(写真左)、そこにポリキャップをはめ込むようにしてヘッドを固定します(写真右)。
(写真では説明の便宜上、ドールアイは装着していません)
 私が試してみたところ、これだけでも結構固定力はあるので実用上は問題ないかと思いますが、もっとしっかりした固定力をお望みなら、プラ棒に瞬間接着剤を塗布して棒を太らせてポリキャップを使用するといいかと思います(この方法を用いる場合、ポリキャップをセットするのは瞬間接着剤が完全硬化してからにしてください)。


 とりあえずこんな感じですが、まだ改良の余地はあるかと思います。試してみた感じではヘッド固定後の可動が多少渋いので、ボディーとヘッドとの間に防水用の小型Oリングを挟んでみたら安定するのではないかと思ってます。試したときにはまた後日レポートいたしますので。



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