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アイペイント講座 使用する道具

 アイペイントの方法も、ドール作家さんによって様々ですが、ここでは私がいつもやっている方法を紹介したいと思います。ここで私が紹介している方法とて、ホームページやムック等で他の作家さんたちが紹介してくださった方法をいいとこ取りにしてアレンジしたものですので、皆さんも以下に紹介する方法を適当にアレンジしてみてください。要は自分がやりやすい方法でやるのが一番だと思いますから。


リキテックス ソフトタイプ
 絵の具はリキテックス(水性アクリル絵の具)を使用しています。アイペイントなさる方にはリキテックス派とラッカー派とに大別されますが、私がリキテックスを使うのは、有機溶媒(シンナー)を使用しなくてもいいというところが大きいです(リムーバーは別ですが)。昔は平気だったのですが、歳のせいか有機溶媒使ってると咽が痛くなるもので(^_^; それに、リキテックスの方が発色いいですしね。
 リキテックスのうちでも、私はソフトタイプを使用しています(キャップがオレンジ色している方ですね)。色数はソフトタイプの方が少ないのですが、後述のメディウムを混ぜたり、筆先で色を溶いたりするときはこっちの方がやりやすいような感じがするもので。


リキテックス メディウム類
 リキテックスに添加して用いたりするメディウム類です。左から順番に、リムーバー、グラデーションメディウム、スロードライブレンディングメディウム、マットバーニッシュ、グロスポリマーメディウムです。
 リムーバー
  リキテックス専用の溶剤です。臭いはキツイのですが、よく落ちるので使ってます。
 グラデーションメディウム
  リキテックスを溶くのに水代わりに使います。
  水で溶くより乾きが遅くなるので重宝しています。
 スロードライブレンディングメディウム
  リキテックスの乾きを遅くするためにパレット上に出したリキテックスに混ぜておきます。
 マットバーニッシュ
  ツヤ消し保護ニスです。アイペイントの仕上げに塗ります。
 グロスポリマーメディウム
  これも表面保護剤ですが、リップに使うと見事なまでのグロス仕上げになります。


瓶への小分け
 メディウム類は、このように小分けにしておきます。模型店で1個50円ぐらいで売っている塗料のスペアボトルに入れてます。


使用する筆 レギュラー 穂先  使用する筆 レギュラー 軸
 使う筆ですが、主力はこの4本です。田宮モデリングブラシHFといって模型店で1本300円前後で売ってます。面相筆の小、細、極細、平筆No.02、特に細、極細をもっぱら使います。高価な水彩用の筆を勧められる方もいらっしゃいますが、初めのうちはこれで充分かと。極細の線を引きたいときだけ、後述のような筆(といっても400円ぐらい)を使うのがいいと思います。
 高価な筆を使うよりも、そこそこの値段の筆を複数本用意して、色・用途によって使い分ける方がベターかと思います。特に、白専用の筆は用意したいものです。


使用する筆 特殊 使用する筆 特殊 穂先
 これが前述した極細線を引くのに使う専用の筆です。上から、インターロン3/0、アルテージ・キャムロンプロ100/0。
 インターロンはすごくお勧めの筆です。それまでなかなかいい筆が見つからなかったのですが、コトブキヤで試しに買ってみたところ使い心地の良さに感動したものです。ただ、コトブキヤが初めのうちは315円で売ってたのが630円に値上げするという暴挙に出たので、最近ではコトブキヤでは買ってません。天人花の嘉乃さんにカワチの通販で安く買えるということ教えていただいてからカワチでばかり買ってます(大阪の人間ですので、通販は利用せずに心斎橋の本店まで行ってますけど(笑))。
 キャムロンプロも嘉乃さんに教えていただいたのですが、100/0番は私にとってはオーバースペックですね(^_^; 私のアイペイントではここまで細い線を引くこともありません。今度、虹彩を描き込むときに使ってみようかと思ってます。


菊皿 ペーパーパレット
 菊皿とペーパーパレットです。どちらも画材店で300円前後で買えます(写真のペーパーパレットはボークスで買いましたけど、画材店でも同じような物を買うことができます)。メインではペーパーパレットを使ってます。後片付けするのが面倒くさいので(笑) 菊皿はチークを入れるときにリキテックスを溶くのに使ってます。


綿棒 ガイアノーツ NY.綿棒
 綿棒です。左は無印良品で買ったレギュラーと細軸。まあ、どこで買ってもいいですけど、綿棒は100均のはお勧めしません。軸がポリで使いにくかったり、先がすぐにほつれる粗悪品が多いものですから。
 右はガイアノーツから発売されているNY.綿棒。最近これなしではアイペイントできないほどの優れものです。見た目はほとんど爪楊枝ですが、先端部分にわずかに綿がついてます。これを使うと細かな修正から、水を付けてのぼかしまで、細部のアイペイントが可能になります。


スポイト スポイト 先端部
 スポイトです。文房具店や模型店に売っている、1個20円ぐらいのごく普通のものです。もっとも、先端部分をライターで焙ってから引き延ばすことによって細く加工しています。こうしておくとペーパーパレットの上にメディウム類を少量出すのに便利なんですよ。


デバイダー デバイダー 先端部
 デバイダーという製図用の道具です。ちょうど先端が両方とも針になっているコンパスを想像していただければよろしいかと。これはホームセンターで買った1000円ほどのものですが、本格的な製図用のものだと3000円ぐらいします。比較的高価な道具ですが、左右の瞳を等しい大きさに描くには無くてはならない道具だと思います。私は以前は鶴首ピンセットで代用していたのですが、使いにくい上にどうしても不正確になるので思い切って買いました。ドール作家さんの中にはノギスの先端に針を埋め込むなどという豪快なことをなさる方もいらっしゃいますが、さすがにちょっと勿体ないのでデバイダーに落ち着きました。

 ではいよいよアイペイントを開始したいと思います。第1夜へお進みください。


  第1夜 下描き  第2夜 瞳のグラデーション  第3夜 仕上げ



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