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アイペイント講座 第3夜 仕上げ

 第3夜です。いよいよ仕上げから完成へと向かいます。あと少しですから頑張ってくださいね。


まぶたのラインの描き込み
 下描き段階でとどめていた、まぶたのラインをきっちりと塗ります。使う色はバーントアンバー + マースブラックです。使う筆は、ここからはインターロン3/0をメインに使います。下まぶたのラインは太すぎても細すぎてもおかしな感じになるので、結構気を遣います。上まぶたのラインは後で塗り重ねるのでそれほど気は遣いません。ただ、ラインの端の「払い」の部分は綺麗に仕上がるように気をつけますけど。


アイラインの装飾 アイラインの装飾 拡大
 次に上まぶたのラインに装飾を付けてアイラインっぽく仕上げていきます。左の写真では分かりにくいので、拡大したものを右側に載せておきます。アイラインや睫毛の描き込みは個人の趣味や個性の強く出る部分ですので、このあたりはご自由に処理してください。私は今回は比較的大人しめに仕上げてます。


二重のラインを描く
 二重まぶたのラインを引きます。個人的には、このラインが一番難しいと思います。相当細いラインを引かなければなりませんが、かといって細すぎても存在感が無くなりますし。また、細いラインを引くときは途中でラインの太さが変わったりするので、引くのにも気を遣います。また、瞳に沿って綺麗な曲線を描かないといけないし… 二重まぶたのラインを一発で美しく引ける人って尊敬しますね。


睫毛を描く
 睫毛を描きます。睫毛のラインも二重まぶたのラインと同じぐらい細いのですが、こちらの方が短いので二重まぶたのラインほど気は遣いません。ただ、睫毛の間隔や角度を揃えようとすると気を遣うでしょうね。私はあまり本数描かないので楽なんですけど(^◇^;)


アイシャドウを入れる アイシャドウを入れる 拡大
 上まぶたと下まぶたに影を入れます。ごく薄く溶いたバーントシェンナーを塗った後、周辺部分を水を含ませたNY綿棒で軽く押さえるようにしてぼかしていきます。
 左側の写真では分かりにくいので、右側に拡大した写真を載せておきます。比較的易しい作業なんですが、この作業によってアイペイントの深みが変わるので侮れない作業ですね。

 あと、写真では段階を割愛していますが、この時点で、眉毛も本塗りしています。


上まぶたの影 上まぶたの影 拡大
 白目の部分に、上まぶたの影を入れます(今回、ちょっと付けすぎたかなぁ…(^_^;)。
 フタロシアニンブルー + ニュートラルグレー5 で、くすんだ青を作ってまぶたの影を入れます。これも同じように、境界部分は水を付けたNY綿棒でぼかしてます。
 上の写真は例によって、全体写真と拡大写真です。


ハイライト
 瞳にハイライトを入れます。今回は大人しめのハイライトなので、ジンクホワイトを使ってます。ジンクホワイトは同じホワイトでも透明色なので、思い切り薄めると乾いたときに周辺部がいい感じでぼけて美しいので気に入って使ってます。
 逆に、アニメキャラのような派手なハイライトを入れる場合には、不透明色のチタニウムホワイトを使った方がいいと思います。


リップのペイント
 リップを塗っていきます。この作業はこれといって注意点はありません。どうぞお好みのリップに仕上げてください(笑)
 今回使った色は、ライトマゼンタ、イエローオレンジアゾ、ナフソールレッドライト、ジンクホワイトを適当に混ぜ合わせて、サーモンピンクに近い色にしました。これにパールメディウムを少量入れてパール色にしています。


リップのシャドウ
 バーントシェンナー + ナフソールレッドライトで赤っぽい茶色を作ります。これをリップの溝の部分に引いてアクセントにします。また、口角にこの色を入れた後、水を含ませた綿棒でぼかすことによりシャドーを入れます。これで結構表情がつきますよ。

 なお、この段階ではまだ使っていませんが、アイペイントが完成したら、最後の仕上げにグロスポリマーメディウムを塗ると、シズル感のあるグロス仕上げのリップになります。ここいらへんはお好みで。


チークの準備 チークの準備 綿棒の拡大
 仕上げにチークを入れます。ナフソールレッドライト、ジンクホワイトを菊皿で相当薄く溶きます。この薄く溶いたリキテックスに、あらかじめ軽く水を含ませておいた綿棒を浸して写真のような状態にします。


チークのペイント
 この綿棒を、チークを入れたい部分に擦りつけるような感じで、チークを入れていきます。
 この方法は愛娘さんというホームページで紹介されていたものをそのまま使わせていただいてます。最初この方法見たとき、感動しました。それまではどうやってチーク入れるのか知りませんでしたから。ハンドピースやパステル使ってできないこともないでしょうが、前者はマスキングなどで大がかりになるし、後者は落ちやすいし。この方法がやはり一番お勧めですね。


完成!
 これで完成です。皆さん、お疲れ様でした。


ウイッグを被せた作例
 やっぱりスキンヘッドのままでは可哀想なので、ボディーに付けてドルフィープラス用のウイッグも被せてあげました。女は化けますね(笑)



 使用する道具  第1夜 下描き  第2夜 瞳のグラデーション


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